放課後ボランティア(3)PTAにわかってもらうために

小学校の放課後ボランティア「キッズランド」に保護者として参加して6年。
当初のことを振り返って、

どうにかしないとなあーと思ったことから、
どうにかなっていった経緯を書いています。

前回までに書いたのは、
・地域の方たちが重んじる「平等」VS 保護者の参加ハードルを下げること
・今までの募集では集まらない(唯一わたし(笑))のだから、アピールを考えること

これまでの記事はこちら↓
放課後ボランティア(1)いろいろあったなあと振り返った日
放課後ボランティア(2)まずは地域の方にわかってもらうために

 

2012kids

長女小学4年生のころ。ただ積んでいるだけでも熱中。

 

で、地域の方たちは、PTAスタッフの数を増やすために、
「PTAの役員さんで何とかしてよ」とまずおっしゃるのです。

実際、私が加わったときのメンバーは元PTA役員の方で、
「仕方なく…」が最初だったと聞きました。

それをやっていては、「役員の負担感、苦行感」がいたずらに倍増するし、
この活動は保護者にとって何だろう?、どういう意味を持たせればいいんだろう?
参加する保護者のメリットは何だろう?

私の中の結論は、
・「子どもの遊び場を大人が守っていきましょう」ってこと。
・それも、小さな力をちょっとずつ集めればいい、ってこと。
・できるだけ、1年から3年の保護者でバトンを渡していきましょう、ってこと。
(自分の子どもが来ているうちに、という意味で)
・参加している人が何より楽しく在るってこと。
・子どもの外の顔と世界が見れるってこと。

そこに通っている子どものすべての親が知っておくことだと思ったので、
現状を訴えかけるスタッフ募集お手紙を作って出しましたが、
「え?そんなのあったっけ?」とかいう声を聞いたりして(泣)

キッズランドの日、スタッフ名札ではなくPTAの名札をするようにしたら
「え?保護者の方が見てくださってるんですか~」という反応もらったり。
知らない、知られていないということを痛切に感じたものです。

学校のお手紙とかたくさんあるし、興味ないといちいち真面目に読まないだろうし、
なんかめんどくさそ~とか思っちゃう…と思うんです。

そうこうしていると
最初は、そんなの無理だよ~ ややこしいよ~、仕方ないよ~と及び腰だった人も前のめりになっていっしょに考えてくれたり、PTA総会でアピールさせてほしい!とPTA役員さんにも頼んで(当時、副会長の夫Thanks!)、バレーやソフトやコーラスなど、PTAのクラブ活動の紹介とともに「キッズランド」の紹介と呼びかけをさせてもらったりしました。

それから毎年、役員さんは変わっても、総会ではいつもキッズランドの紹介が入るようになりました。昨年は、地域のシニアも私たち保護者スタッフとともに前に出て呼びかけるようにしてもらい、これもよい方向に。

6年目の今年は、「何とか力になれたら」とPTA広報誌に一面大きく取材してくれて、それは次女の幼稚園時代の先輩後輩お母さんたちが丁寧に丁寧に仕上げてくれました。

1人、2人とスタッフになるよーという方が出てきて、転居や卒業でメンバーは変わっていくけれど、細々だけど、つながってきました。

kids

人気のカプラ。集中する楽しさ、考える楽しさのためにぜひ購入!といっしょに働きかけてくれた人がいました。

週に1回、多くて2時間。少なくてわずか1時間のキッズランド。
これだけしかここで子どもは遊べないってことが悲しいんだけど。

仕事をしていて、シフトの都合でやりくりして参加している人。小さい子ども連れで、できることをするよと参加している人。イベントのときだけでも手伝いに行くわと参加している人。水曜休みだからって参加して、楽しくグランドで汗かいてるお父さんも。
今年の私は2か月に1回くらいしか行けなかったりしたのですが、それでも「小さなちょっとずつ」がつながっていきました。

でも、確実に地域のシニアは年齢が高くなってきてしんどくなってきています。
もう参加できなくなった人もいます。
そちらはそちらで新しい仲間を増やしていく課題があります。

先日、私が転居することを知っている保護者から、来年は参加できるから、ちょっとは安心してね♪ と言われて泣きそうでした。
連絡係や、様子を知らせるニュースレター作成も後任がすぐ決まり。

言い出しっぺだったけど、一人でがんばったわけではなかった。
本当にいろんな方にいろんな部分で助けてもらったなあと思います。
コミュニケーションについても大いに学んだ6年間でした。

キッズランドで
家の中とは違う 子どもたちとの時間を、
いっしょに楽しめる小学生時代、
少しだけ共に過ごしませんか?

そんな呼びかけのお知らせプリントは、また新学期にも入る予定です。
バッチリ用意で手渡し済み(笑)

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*放課後ボランティアは、うちの小学校の場合、地域のシニアとPTAが「子どもの自発的な遊びを見守る」というスタンスで、週に1回、自由に学校の校庭と指定スペースを使って活動します。
地域の方は、工作、手芸や折り紙なども指導したり特技を生かして(^^)関わってくださっています。