空と風

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12月1日、比叡山延暦寺霊園にて、母の納骨。

2年と2ヶ月ほど、実家のお仏壇にいましたが。
父も私も「ようやく」という言葉が合うような。
 
密教による納骨式。
最初に声明。静かな低い声、不思議なメロディー。
聴いた途端(初めてきいたのだけれど)、涙がつーと流れてきた。
散華というそうな。
あとで、祈りの解説をしてくださったのだけれど、体はお墓に入れたけど、母のたましいは宇宙につながっていく、戻っていくということ。
 
納めたお骨に花をまくとき、ふと「さよなら」と言った自分の声に驚いた。
そういえば、今までは よう言わんかった。
 
いつもお盆やお彼岸にはお参りしている実家のお墓、この日から、このお墓は別物になった。
 
空を見上げたら本当に気持ちの良い風、きれいな、暖かな、空だった。
風にのって、上へ上へ。もう、ここにはいない。そういうことなんだな、と思った。