十薬、子ども時代につながる
ドクダミ、十薬(じゅうやく)。民間薬として知る人ぞ知る。
わが家の庭に増えている。
去年は花が咲く前に「これはくさい。増えるし、嫌いだ。」と父が言って、全部抜かれてしまった。
これは好きだから、置いておいてほしいよーといったのだけれど…。
そのときは、「抜かれてしまってなくなること」が、なぜか少し切ないぐらいだった。
今年もしつこく置いておいてほしいよー とお願いし続けたら、大目に見てくれたようで、花がたくさん咲いた。
・・・
十薬なあ、なんで好きなのかなあ、と考えてみたら…
母に頼まれて草ひきのお手伝いをしていたとき、何も知らずに抜いたら、すっごくくさくてびっくりしたことがあった。
でも、意外ときらいじゃないな、と思った。この薬っぽさ。
この匂いは、私の子どものころの家の記憶。だから、いつも懐かしい気がする。
乾燥させて煎じて飲むドクダミ茶、すごい薬効があるみたい。
今年は摘んで作ってみるかな?