かなめは子どもの安心感

昨日は学びに出かけました。

療育教室ゴールフリーB5(ビーファイヴ)開設記念講演、
児童精神科医師・吉田友子氏のお話しです。

自閉スペクトラムという考え方、発達特性を強みとして活用して支援すること、支援の基本と具体的な対策例など。

心に留めたいこと、大きく3つ自分メモ。

・毎日の生活の安心感を高める、今この子はしっかりとした安心感を持てているのか? という視点の大切さ。

不安な時期は、可能な限り不安のきっかけを取り除くこと。
このことは、目の前の小石を親が取り除くことになり、「一生親がやり続けるのか」という反発や「世の中そんな甘くない。そんなのでは社会に出ていけません。」と一助にもならない脅しも聞こえたりする。
けれど、「今、取り組むべきは何なのか、たしかな納得と安心を得ることである」というのは、その後の成長のカギを握る子ども時代の対応の軸。かなめ。

育児の目標として、「困難だと表明できる」「相談できる」「援助を求める」ことを、子ども自身が少しでもできるように、どう練習していくか、というところ。人に頼らず、迷惑かけず、自力でがんばる ではなく。

これは家事塾で学んだ「自立」の1つの要素、「人との関わり」と同じく。

・こういう学びを親やまわりの大人自身が勉強し、定型発達の子どもの親も、自分をアップデートして、実生活で活かすこと。

この日も多くの保護者や学校の先生方が来られていたようでした。
そしてこうした学びをもとに生まれる療育の場が、子どもたちと保護者の支えと安心の場に育ちますように。

吉田友子氏
ペック研究所所長 http://i-pec.jp/ 著作一覧 http://i-pec.jp/shoseki